2019.6.27更新終了しました。
ご愛読ありがとうございました。

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ずっと一緒にいたいから

私は、自分の持ち物にはなるべく名前を書きたいです。

テプラ(テープに文字を印刷できる機械)を持っているので、ありとあらゆるサイズの名前シールを量産してペタペタ貼り付けています。

 

筆記用具は名入れできることが多いので、それも活用しています。

自宅で使っているカトラリー(スプーンやフォークなど)を揃えたときには、持ち手の裏に名前を彫り込んでもらいました。

 

昔からそうだったのではなくて、大人になってからの習慣です。

執拗なまでの「これは自分のものですアピール」は、就職して間もないころの出来事がきっかけとなってはじまりました。

 

傘が消えていたんです。

コンビニで、ほんの数分間目を離した隙に。

外の傘立てに立てておいたものが、です。

ごく普通の、でも新しい、透明なビニール傘でした。

 

仕事の用事で出かけた夕方、早く会社に戻りたくて急いでいたんですよね。

ところが、急遽コンビニに立ち寄ったんです。

心配性なので必要になりそうなものはあらかじめ持ち歩いていることが多いのですが、その日に限って足りないものがあって。(ストッキングが伝線したけど予備を切らしていたとか)

 

電車を降りてすぐの場所にあるコンビニ。

傘立てにビニール傘を差し込んで、時間がないのでパッと買い物をして戻ったら…

 

わからないんですよね。

傘が消えたことが理解できない。

「???」という感じで、首をかしげて立ち尽くす。

 

「何回見てもない」という事実を理解したら、えええええ…(脱力)と。

 

つい数分前まで私が握りしめていた傘です。

それが今は別の誰かの手に握られて、その人を守るために体を広げているのかもしれない。

すごいショック…

 

盗られたかどうかは正直どうでも良いんです。

どういう理由であれ、「もう自分のものではない」ことがショック。

”お前は雨から守ってやる価値もない”と言われて、捨てられたみたいな気分。

 

その後しばらく経ってから、休日に近くまで買い物に出かけたら乗ってきた自転車が消える…という大事件が。

また大変なショックを受けて、しばらく自転車のことは考えたくもないと塞ぎこむ日々。

 

でもふと思い立って放置自転車の集積所に問い合わせて、行ってみたんです。

特徴がある自転車だったのと、当時住んでいた場所は駅前の路上駐輪が常態化していたので、もしかしたら…と思って。(駅前で乗り捨てたのではないか?という予想)

 

あった!これです!ありがとうございます!と引き取りの手続きを済ませ、持ってきた菓子折りを渡し、自転車を連れて帰ろうとしたら。

今でもはっきり覚えているのですが、いなくなる前とは別人(別自転車)のように見えて、ハンドルを握るのを躊躇しました。

 

私が知らない時間、どこでなにがあったのだろう。

乱暴にされなかった?

ここにいると気付くまで時間がかかってごめん。

 

自分のもとから消えるのは悲しい。

手元に戻ってきても、私が知らない時間を思うと悲しい。

 

だから最初から離れないように、「これは私のものです」とアピールしています。

 

コメント

  1. EG速瀬 より:

    自分の持ち物、特に大事にしてるものが他人に持っていかれるってすごく嫌な気持ちになりますよね。僕は仕事道具とかを勝手に使われたりして「ちょっと借りてたよ」と後から言われて返されたりするのも少し嫌な気分になってしまいます。ケチって言われればそれまでなんですけど少し神経質なのかなと自分でも反省。
    何はともあれ自転車が返ってきて良かったですね。

    • あさがお あさがお より:

      EG速瀬さん
      私も勝手に使われるのはあんまりいい気はしないですね。
      すごく嫌!というわけではなく、なんとなくモヤッと…
      物に対する認識の違いなのだと思いますが、人のものを借りるのは結構重大なことだと思ってしまいます。

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