2019.6.27更新終了しました。
ご愛読ありがとうございました。

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節約志向

倹約質素は美しいことだと思っていて、小さく暮らすことを好んでいます。

これはまるっきり育った環境の影響を受けたもので、実家もそうでした。

父の稼いだお給料で生活させてもらっている以上無駄使いはできない、という母の方針です。

 

一緒に暮らしていた祖父母は派手好きで、その子供である父も華やかなものを好む人でした。

母と私だけが浮いたように地味で、「もっと着飾れば良いのに」と言われることもよくありました。

その度に露骨にムスッとした表情を浮かべる母が気になり、それは地味を指摘されるよりも恐ろしかったです。

 

父のお給料日には母とふたりで神棚とお仏壇の前に行き、手を合わせます。

報告とお礼ですね。

今月もお父さんのお陰で暮らして行けます、ありがとうございます。

 

遠く離れた地で働く父には夜、頃合いを見計らって電話をかけます。

やはり「ありがとうございます」と伝えるのですが、父は答えず、「最近どう?」と聞き返してくるのでした。

関連:早く言ってよ

 

私は今も昔も、母の節約に不満を抱いたことはありません。

必要なところにはお金をかけてもらいましたし、なにも考えなくても節約の習慣が身についているのは有難いことだと思っています。

 

もう卒業シーズンも終わってしまいましたが、ふと、私が大学の卒業式で身に着けた着物と袴は母のおさがりだったことを思い出して。

それだけではなく大学の入学式で持ったバッグも、中学の修学旅行に使った旅行かばんも、母から借りたものでした。

 

異様とも言えるほどに物持ちが良い人でしたが、どれも独特のセンス。(どちらかと言えば悪い意味で)

でもそれも良いような気して、なんでも好んで借りました。

 

大人になってから知ったのは、母の節約志向は自然体ではなかった…ということです。

本当は父や祖父母と同じように、華やかなものが好みだったのだと。

 

たしかに思い返してみれば、母の古い持ち物はどれも”それなりに良いもの”ばかりでした。

あと、よく考えてみれば量があった…

バッグも靴も着物もたくさんあって、小さな和室が一部屋まるごと母の衣裳部屋になっていました。

ほとんどが独身時代に買い集めたもので、嫁いでから買ったものはほんの僅か。

 

極端とも言えるほどの節約に走ったのは、若くしてお見合いをして嫁いできた母の意地だったのだと思います。

なにもできない女ではない、家計くらい管理してみせると。

 

ただの女から嫁に、母に、変化したのでしょうね。

私には想像もできないことです。

 

コメント

  1. しげ より:

    以前の私は派手とかじゃくて、お金を気にせずに欲しい物は買うって感じでした。
    でも今は我慢出来るのならば我慢しようと節約しています。
    最初から、今みたいに節約してればと少しだけ悔やみます

    でも後の祭り

  2. トトロ より:

    あさがおさん♪お疲れ様♪

    凄く凄く今日のブログ良かった♪素晴らしい母親だね!女性としても男性をたてる素晴らしい!

  3. D より:

    お母さんはね、凄いんですよ/(母の日バージョン)

  4. ジュン より:

    お母さんの感謝の心、素敵ですね。

    お母さんはやりたくて倹約をしていたんだと思います。
    それはお父さんが預けてくれたお金だから。
    そんな倹約を指摘されれば、ムスってなりますよね。

    本当は派手にやりたいのに、
    出来ない嫉妬心からでは無いと
    この文章からは受け取れました。

    「倹約」と「我慢」は違う。
    ということですね。

  5. ルネ より:

    こんばんは。
    あさがおさんが無理というのは、結婚してから自分の性格を変えることですか? それとも、女から妻になること? あさがおさんは意志がとても強い方なので、いざ結婚したら結構変わりそうです!

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